このたび、私たちの敬愛する岡田正子先生がフランスのSACD(劇作家並びに劇作曲家協会)から最高の栄誉である「ボーマルシェ賞(メダル)」を贈られました。 これは、岡田先生が長年、フランスの作家の発掘や擁護に尽くしたことに対して授与されたものです。
3月29日付の正式な文書をもって通知されましたが、実はSACDの演劇部門理事を務めるジャン・ポール・アレーグル氏が4月14日から両国のシアターXで上演される彼自身の作による舞台「天国への二枚の切符」(岡田正子翻訳・演出)の為に来日する予定でした。 そして受賞のグッドニュースをサプライズとして持ってきて、岡田先生に直々に授与するつもりでいたのです。 しかし、今回の東日本大震災によりアレーグル氏は日本に来ることができなくなりました。
大震災のニュースがフランスに届くやいなや、毎日のように岡田先生に連絡してきたほど日本の事を心配してくださったアレーグル氏の作品を、岡田先生が翻訳演出しはじめたのは2002年のことです。 以来、アレーグル氏はたびたび来日し、必ず初演を見届けてきました。 今回の公演も東京で世界初演をと岡田先生に依頼していたので、来日できないことに大変残念な思いをお持ちです。 また、被災された方々のことに心を痛め、日本の皆さんへと愛をこめたエールを贈ってくれています。
私たちができることは、この舞台「天国への二枚の切符」を素晴らしくすることです。 愛のこもったこの舞台を是非、観に来てください。 2011年4月6日
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牛山茂、小倉美香、坂本岳大、杉村理加、松岡文雄 (五十音順) |